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114.深海のとっても変わった生きもの [生物]

 夏期講習の準備と夏期講習が終わり、8月の終わり、猛暑の東京を脱出して立山に登ってきました。4月以来のちゃんとした休みなのであるTT

 ってだいぶ前の話になってしまった^^ゞ 忙しくて記事をなかなか完成できないので、とりあえず出しちゃお。

 とにかく涼しいところへ行こうということで、山をチョイス。本当は北海道と思ってたんだけど、北海道も暑いので、立山へ。夏期講習で消耗した体力でも登れるのでね。

 なにしろ他力で2450mの室堂まで行けちゃうからなぁ。3003mの山頂まで標高差は600m。大学生の頃なら走って登っちゃうところだぜっ。←うそ。でも下りは本当に走って降りてたもんだけどね。^^b

みくりが池のコピー.jpg

 室堂のみくりが池から見た立山。室堂山荘に荷物を置いて食料と防寒具だけ持って山頂へ。

立山神社のコピー.jpg

 山頂は神社の境内になっていて拝観料を取られるんだぜっ。大学生の時は鳥居の手前を右に入って先へ向かった。次の山頂の方が標高が12m高いしね。^^

 この辺はライチョウが多いんだけど、今回は見られなかった。見られたのはイワヒバリと、

イワヒバリ.JPG

 ホシガラスと、

ホシガラス.JPG

 オコジョ。オコジョは動きが速いので写真は撮れず。イワヒバリとホシガラスも遠かったので、コンデジではちょっときついな。どこにいるか分かるかな。

 もう花の季節ではないけど、雪渓があるのでまだヨツバシオガマなんかもちらほら見られる。

 この時期一番多いのはチングルマの花の終わった後のタンポポの綿毛みたいなやつ。

P1070863 - コピー.JPG

 ただタンポポの綿毛はがくの変化したもので、チングルマのはめしべの軸の変化したものらしいので、由来はだいぶ違うけどね。

 

 いろんな動物やいろんな花があって、高山は楽しいよね。

 しかもその多くが日本固有の種だったり、日本固有の亜種だったりする。ライチョウも日本固有亜種だね。

 日本は固有の種や亜種(ちょっと変化してるもの)が多いそうだね。同じ中緯度の島国のイギリスと比べると、日本の生物の多様性はきわだつものがある…っというのの具体的な種数が載ってる本をこないだ読んだんだけど、テキスト等執筆のための資料の堆積の下に潜り込んでしまい、見つからなーい。

 でも今読んでる本には、国際NGOコンサベーション・インターナショナルが発表した世界のホットスポット34カ所の中の1つであることが載ってるよ。

 「ホットスポット」ていうのは、きわめて生物の多様性が高く、かつそれが危機に面している場所のことだよ。

 →私を押して。 Conservation InternationalのHP 写真を見るだけでもおもしろいよ。

 →私を押して。 その中の日本のページ

 このサイトによれば、日本の植物の固有種率はなんと35%!動物にいたっては固有種率はなんと49%!もある。でもその多くが絶滅危惧種だったり、あるいはカウントされる前に絶滅しちゃってるわけだよね。

 ニホンオオカミとか、ニホンカワウソとかね。

 

 今年は言うまでもなく国際生物多様性年だよね。

 10月18日から名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれる。そこでそれ関連の本を紹介しようと思って、ここんとこ集中的に読んでるんだけど、記事を書くひまがないうちに、堆積の下の方にいって、どこにあるか不明本多しTT

 →私を押して。COP10政府公式ページ 

 まぁでもちょっとずつ紹介していきましょう。

 

 「生物多様性」と言われれば、まず頭に思い浮かぶのは、いろんな地球にはいろんな珍しい生物がいて、それが絶滅しそうなので、あるいは熱帯雨林や珊瑚礁を守らねば!ってとこだろうけど、実は今回議題に上るのはそういうことじゃない。

 正確には「そういうことだけじゃない。」なんだけど、でも中心は「そういうことじゃない。」

 新聞ではいろいろ報道されてるから知ってる人も多いはずだけど、その辺の話はおいおいしていこう。(次回の更新はいつだ?^^;;)

 とりあえずは、やっぱりどれほど多様な生物がこの世界にはいて、それがお互いにどう関わり合っているかを知ることが重要だよね。

 中学の学習範囲で言えば食物連鎖だね。

 

 さて、今週の本は海洋生物機構JAMSTECの研究者藤原義弘さんが撮った深海の珍しい動物たちの写真+解説集「深海のとっても変わった生きもの」。

 実際の調査・研究の課程で撮られた驚くべき多様な生き物たちの写真はきれいでワンダーに満ちてる。

 数年前からこの手の“珍”生物本は多く出てるけど、たいていは珍しさだけを強調した、なんだろう、お祭りの化け物展示みたいな感じのなんだか品性の低い本だけど、この本はさすがに研究者の作った本だけに、ていねいな、最新の研究成果の解説もついていて、“読むならこの1冊”っていうおすすめ本です。

 ちなみに、それぞれの種名がそれぞれの生物に関係した色になっているというこりかた(これはJAMSTECでプロジェクトの統括なんかをしている従姉妹から聞いた)で、とても美しく仕上がってる本だよ。

 ま、欠点としては、美しい写真を追求しすぎたあまり、全体像がよくわからない種もある。サツマハオリムシとかね。でもそれを補ってあまりある深海の神秘が味わえる美しい本でした。

 

◆中学生で読める度:★★★★★ 

◆内容充実してる度:★★★★    

 

深海のとっても変わった生きもの

深海のとっても変わった生きもの

  • 作者: 藤原義弘
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
    価格 : 1365円

 

 

 多様性年にあわせて開かれてると思われる上野の科学博物館海の大哺乳類展にやっとこの間行ってきました。 →私を押して。

 なかなかおもしろかったよ。

P1080246 - コピー.JPG

 一番見たかったのはシロナガスクジラの骨格標本。でっけぇー!さすが地球最大。

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 鯨類の祖先。まだ足があるよ。

初めの鯨.JPG

 初めの鯨っぽい鯨。長ーーーーーーーい!

完全鯨 - コピー.JPG

 今週で終わってしまう(9月26日の日曜まで)ので、すぐにレッツゴー!

 お土産はいつものガチャガチャ(ナガスクジラがオキアミを飲み込んでるとこ)と…

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 いつものクリアファイル。カワユ[揺れるハート]

P1080282.JPG

 

 いやぁ久々に書いたので、いろいろあって長くなってしまった。すまぬな。

 日付が先週の水曜になってるけど、これは記事の入ってるフロッピィをいじってたら日付が変わってしまっただけで…[パンチ][爆弾]


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筑附高生活 Asia-Pacific Young Leaders Summit 2010-② by air系 [筑附高生活]

 昨日は2ヶ月ぶりぐらいに目の前の原稿の〆切なーしっdecoemo1.gif先の方のやつはあるけど、見えなーいdeco~otomedojo~163[1].gif

 でもあと5日あるので、疲れとるために一日だらだら、半分寝て過ごした。16fd548d15dde86cd0f3488d5d240fca001.gif16fd548d15dde86cd0f3488d5d240fca001.gif16fd548d15dde86cd0f3488d5d240fca001.gif

 夕方ちょっと外に出て西の空を見てみたけど、相変わらずの雲で湿気た空で、せっかく並んでる金星・火星・土星・乙女座スピカが見えやしませんぜ。

 さーて、air系君がヤング・サミット・イン・シンガポールの記事第2弾を送ってきてくれたのでアップいましょう。

 いよいよ会議に突入した模様。しかし苦戦してる模様。ガンバレ! 

 

 こんにちは、air系です。テニス部の山中湖合宿から戻ってきました。雨が多くて、2日目と5日目はテニスができず・・・と不運でしたが、最後の合宿、楽しかった。

 さて、サミットの続編を書きましょうか。

 午前はGICという、投資機関へ。政府からの援助を受けて、シンガポールの企業へ長期投資を行っている。

 大きな会議場のようなところで説明をうけて、すごい高待遇なんだと思った。

 が、さすが各国のエリート、プレゼンの時間より質疑応答の時間が多い。プレゼンはなんとか何について話しているかわかるが、質問はさすがに聞き取れない。結局日本人は誰も質問できなかった。

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 その後A-STARという、理系の最先端研究所の見学。でかい。そしてなんと、特別に最深部にある無菌室にも入ることができました!

 集積回路などの、最先端テクノロジーの研究をしてるそうです。なかにはお菓子の箱サイズで数千万という器具も・・・

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 夕食後、小学生の音楽発表会へ。

 小学生とは思えないクオリティーの発表ばかり。普通にギターを弾いてたりとか。

 しかし、隣に座った参加者がとてもうるさく、悲惨なことに。演奏中も話しかけたり、どついたりしてきて、イライラ。

 その人のお国柄かな、と思ったが、あまりにもひどく、周りの外人たちも、あとでair系かわいそうだったネと話しかけてくる始末(以後からみがひどくなって、女子にもフツーにボディタッチをしてきて、みんなに嫌われちゃいましたw。)この日はフィリピンの女の子とか、シンガポールの女の子とも話した。着々と友だちを増やしてます。

 day3 なかなかまだ慣れない。朝起きて、「何時から食事だっけ」とか英語ではじめる生活はなかなか大変だ。だが、少しは日常生活の英語は聞き取れるようになったかなあ・・・

 まずは防衛省的なところへ。

 博物館みたいなところで、シンガポールがいかにして現在の形になったかについて見た。とにかく宣伝がはげしい。シンガポールのいいところを誇張しすぎているというか・・・そういう風潮がこの国には少しあるかな。

 あと、いろんな国の人と話して、知能レベルが1upした気がしたw

DSCN0114.JPG 

 その後、軍事ミュージアムへ。

 シンガポールの軍隊の歴史について説明されてたが、日本の侵略については一箇所だけ、しかも2行程度しか書いていなかった。シンガは今日本とかかわりが深いから、悪い印象を国民に植え付けない努力をしていると感じられた。

 それよりも、マレーシアの独立についてが中心。今もなお、シンガポールは徴兵制度があることには驚いた。

 ミュージアムを出てから、防衛省内部をバスで一周。撮影禁止らしいが、ゆるいので、フツーに撮れましたw

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 つぎに、かの有名なラッフルズホテルの横のビルにあるEDBというこれまた投資機関っぽいところへ。

 話はGICと似たような感じで、「私たちは、一時的な利益よりも、シンガポールの将来を考えて投資してるのですヨ」って宣伝してた。

 これまた待遇がよく、食事、ドリンクがでて、ちょっとしたパーティに。

 この国はサッカーのボードゲームが人気で、あちこちにある。それぞれの列の人の駒が棒につけられて横に突き出てて、それをスライドしたり、まわしたりしてゴールにボールをもってくやつ(説明が難しい)。

 これの社内大会が、食事してる横で開かれていた。そんなにもしろいのかなあ?

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 午後は芸術の授業。

 僕が選んだのはマレーダンスという、ゆっくりしたダンス。楽で、boringだった。やっぱり、外国のエリートたちは運動神経が悪い。勉強でいそがしいのかなあ・・・

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 夕食後、ついに第一回student dialog開始。

 この日のテーマは「Shaping the'Global Citizen'」について、4つのテーマについて語るもの。まずは、4つのテーマについて、それぞれ4カ国のプレゼンがあり、その後、4つのグループに分かれて各テーマの部屋へ。僕のグループに日本人は下関西高の女の子と僕と二人だけ。

 最初に入った部屋のテーマは、「communications」。メールやネットで世界の人とコミュニケーションが簡単にできるようになったが、これで本当のGlobal Citizenは形成されるのかというもの。言い忘れてたけど、このサミットのテーマはGlobal Citizenです。

 各部屋でディベートの方式が違い、この部屋は賛成派と反対派にわかれて、全員が意見を言うというもの。僕は日本の立場としては日本のカルチャーがテレビやネットで世界に広まって、受け入れられ、理解されてきたということなら言いやすいと思って賛成派へ。

 しかし、前半の人が長く話しすぎたために、制限時間の20分がすぎて、意見をいえなかった(泣)。

 反対派は、直接のかかわりなしで本当の理解が可能なのかという疑問を的確に表現しようと努力していたが、難しそうだった。

 次の部屋は「trasnational corporations」。

 多国籍企業は各国のアイデンティティを犯さずにグローバル・アイデンティティを生み、Global Citizenを形成するのかというもの。

 これは普通のディベート方式で、サウジの人がマシンガントークを炸裂してまったくついていけず理解不能に。

 次は「Language」。Esperanto(いわゆる世界共通語。しかし、普及しなかった)の話題とか、英語を世界共通語にしたらどうかなど。

 それぞれの言語は大切にすべきだが、英語は世界各国学ぶべきで、一つ共通の言語を作らないと、コミュニケーションができないという結論に至った。

 英語が母国語の国には有利だが、ビジネスの世界で英語が不可欠な今、仕方のないことだと思った。

 最後は「education」。Global Citizenを形成するためには、どのような教育を行うべきかというもの。

 一回くらいなにか言わなきゃと思って、話についてけなくなる前に、最初に手をあげて、日本は中学生からちゃんとした英語教育が始まることについて話した。

 最初は通じなかったみたいで、一同「?」ってなってたが、頑張って説明したら、何とか伝わったみたい。

 そして、だからこいつ英語下手なのか、しょうがないねっていう暖かい空気が流れて、会議がほんわかしたので助かった。

 あと二回student dialogがあるのか・・・こわいぜ。。。長い長い一日でした。

 

 「今もなお、シンガポールは徴兵制度があることには驚いた。」ということに僕は驚いたよ。僕も“戦争を知らない子供達”だったわけだけど、今の子供達は“戦争を知らない子供達の子供達”なんだなぁ。

 軍隊を持つということがどういうことかが分かってないんだな。でもこうやって広い世界に、そして現実に目を向けていくことは良いことだね。

 それにしてもやっぱり日本の英語教育はなんとかしないといけないんだろうなぁ。

 次のstudent dialogが楽しみだね。minideco[1].gif


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